側弯症と診断後、装具療法を勧められたものの、
「どうしても長時間つけられない」
そんなお子さまの様子に、不安を感じているご家族の方も多いのではないでしょうか。
■ 側弯症の治療は段階的に行われます
側弯症の治療は、一般的に以下のような段階で進められます。
1.経過観察
2.装具療法
3.側弯矯正術(手術)
側弯の角度(コブ角)や骨の成熟度、さらには呼吸機能・循環機能への影響などを総合的に判断しながら、適切な治療が選択されます。
■ 装具療法の目的とは
装具療法は、側弯の進行を抑え、将来的に手術を回避することを目的としています。
順序から見ても、装具でしっかり矯正することが非常に重要な段階です。
■ しかし、装具の装着は簡単ではありません
一般的に装具は、1日20時間前後の装着が推奨されます。
しかし実際には、
- 見た目が気になる
- 違和感や圧迫感がつらい
- 学校生活での不安
といった理由から、長時間の装着が難しいお子さまも少なくありません。
私の経験では、装具を作成されたお子さまのうち、
約半数が日中の装着が難しく、夕方〜就寝時のみの装着になっているケースも見受けられます。
■ ご家族の不安について
「このまま悪化して手術になってしまうのではないか」
「将来、体に影響が出るのではないか」
このように、多くのご家族、特にお母さまが深く悩まれているのが現実です。
■ できることから始めましょう
まず大切なのは、少しでも装着時間を増やすことです。
完璧を目指すのではなく、
「昨日より少し長くつけられた」
その積み重ねがとても重要です。
■ 装具の効果を高めるポイント
・装着前の柔軟体操
体が硬いまま装着するとフィットしにくくなります。
装着前に軽いストレッチを行うことで、より効果的に矯正力を発揮できます。
・正しいフィッティング
装具は「つけるだけ」ではなく、「正しくつける」ことが大切です。
■ 専門的な側弯体操の併用をおすすめします
装具療法に加えて、側弯に特化した運動療法を取り入れることも非常に有効です。
代表的なものとして、
**シュロス法(Schroth method)**と呼ばれる側弯体操があります。
これは、
- 個々のカーブに合わせた姿勢修正
- 呼吸を使った矯正
- 筋バランスの改善
を目的とした専門的な運動療法です。
フィジオセンターでは、
- 専門的な側弯体操の指導
- 姿勢や動作のパターンの評価
- 装具を装着できない時間帯の対応方法のご提案
- 姿勢修正を目的としたアンダーシャツ(脊柱・肋骨の位置調整をサポートする専用シャツ)の活用
など、多方面から予防と改善をサポートしております。
お子さま一人ひとりの状態に合わせたご提案を行っておりますので、
どうぞお気軽にご相談ください。
東京慈恵医科大学病院 E棟2階 フィジオセンター
問い合わせ:info@physiocenter.jp
TEL:03-6402-7755
フィジオセンター
理学療法士 :大田(国際シュロス側弯症セラピスト)