過去のブログでは、変形性股関節症をお持ちの方々は、歩くフォームが乱れる傾向があることを解説しました。本日のブログでは、変形性股関節症をお持ちの方が歩行の際に示す事の多い、股関節伸展角度の低下と解剖学的関係について解説します。
2015年にアメリカから発表された論文の内容は以下の内容となります。
【研究方法】
・対象者:66名(変形性股関節症をお持ちの方36名、正常もしくは変形性股関節症の疑いの方30名)
・評価項目としては、股関節の機能テスト・歩行のテスト・三次元動作解析装置を用いた歩行の評価、X線やMRIを用いた画像の評価を行いました。
【主な結果】
・ 自覚症状・身体機能の比較としては、変形性股関節症をお持ちの方々は対象群と比較して、痛みが強く日常生活での悪影響がみられました。
・歩行中の股関節の動きについては、変形性股関節症をお持ちの方々は股関節の最大屈曲角度(大腿がお腹に近づく動き)高く、最大伸展角度(大腿が後方へ向かう動き)が小さい事がわかりました。
・MRI検査では、大腿好通の後方や下方の軟骨変形が進んでいる程、股関節の伸展角度が小さく、X線画像でも変形が進行している程、股関節の伸展角度が小さい事がわかりました。
【研究結果のフィジオセンターでの活用】
・こちらの研究の大切な内容としては、変形性股関節症の初期段階でも歩行中股関節伸展制限が明確に見られる。という点です。歩行時に股関節が十分に伸展できない場合、立脚後期での重心移動や蹴り出しが必要となり、代償的な骨盤前傾や反り腰などが起こりやすくなります。これが慢性的な腰痛や姿勢不良につながるリスクも高まります。
基本的なアプローチの考え方としては、可能な限り股関節自体の伸展方向への動きを確認しつつ、股関節の機能をサポートする目的で体幹の深層筋に対するエクササイズを行う事が考えられます。加えて、歩行時の蹴りだしのタイミングで足首や足指の機能を高める事でスムーズな歩行を促す事も一つの方法かもしれません。
当センターでは変形性股関節症・変形性膝関節症をお持ちの方で、外来リハビリテーションが処方されていない方、また医療保険での算定日数の影響により外来リハビリテーションが終了されている方、外来リハビリテーションと並行してリハビリテーションの実施をご希望される方に対して、変形性股関節症・変形性膝関節症をお持ちの股関節に対して最適と考えられる施術・コンディショニングをご提案しています。
ご興味のある方は、ホームページまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner(CMP) / マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピストBFJ公認野球指導者 基礎I U-15
津田 泰志