ご両親からよくいただくご質問のひとつに、
「肩掛けカバンは、どちらの肩にかけた方がよいですか?」
というものがあります。
確かに、通学時に毎日使用するカバンは、姿勢に与える影響が小さくありません。
その重さも想像以上で、通常3〜4kgほどになることもあります。5〜6時限あれば、教科書やノートの分だけどうしても重くなってしまいます。
結論:「どちらの肩が良いか」は一概には決められません
なぜなら、側弯症には様々なタイプがあり、状態によって最適な持ち方が異なるためです。
たとえば――
- S字カーブ(ダブルカーブ)のように、胸椎と腰椎にカーブがあるタイプ
- 胸椎カーブが主のタイプ
- 腰椎カーブが主のタイプ
- 骨盤が左右どちらかにシフトしているタイプ など
さらに、
- 手に持つ
- 肩にかける
- 斜めがけにする
といった持ち方の違いでも、姿勢への影響は変わってきます。
当センターでの対応
当センターでは、実際にお子さまが使っている通学かばんをお持ちいただいたうえで、側弯のタイプに合わせた適切な持ち方をご指導しています。
時には、カバンの持ち方そのものが、姿勢の補正や予防につながる場合もあります。
最後に:
側弯症は、成長期の短い数年間で大きく進行することがあります。
日頃の姿勢や日常動作も、見直しのチャンスです。
お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
東京慈恵医科大学病院E棟2階 フィジオセンター
お問い合わせ先:info@physiocenter.jp
電話:03-6402-7755
理学療法士:大田(シュロス側弯症セラピスト)