過去のブログでは、変形性股関節症をお持ちの方の、歩行の特徴について解説してきました。本日は変形性股関節症をお持ちの方の歩行パターンについて、「ステップ長の非対称性」について解説します。
今回ご紹介するのは、Huangらによる研究です。この研究では、ステップ長の非対称性が歩行中のエネルギー交換効率、および酸素消費量にどのような影響を与えるのかを検証しています。
□研究方法
本研究では、一側性の変形性股関節症をお持ちの方、24名の女性を対象に、トレッドミル歩行中の三次元動作解析と呼気代謝測定を行いました。
□結果
1つ目は、ステップ長非対称性が大きいほど、エネルギーの交換効率が低下していました。つまり、左右のステップ長の違いが大きいほど、歩行時の身体重心のエネルギーのやり取りがうまく行われず、効率が低下することが示唆されました。
2つ目は、身体重心のエネルギー効率が高いほど、酸素消費量が低下していました。
□臨床的意義
変形性股関節症をお持ちの方は、痛みや可動域制限により「患側への荷重回避」や「患側ステップ短縮」などの非対称歩行を無意識に行っていることが多いですが、これが長期的には歩行の疲労感や活動量の低下につながっている可能性があります。
□フィジオセンターでの対応
フィジオセンターでは、ステップ長の非対称をお持ちの方の場合、歩くフォームの観察から想定される、股関節の関節可動域制限・筋力・筋肉の動員のタイミング・全身の各関節の位置関係などを確認し、可能な限り非対称性が軽減するような施術・コンディショニングを実施します。
□まとめ
当センターでは、歩行パターン評価や筋機能検査を通じて、一人ひとりに適したリハビリプログラムを提案しています。変形性股関節症による歩行困難や疲労感にお悩みの方は、ぜひご相談ください。
当センターでは変形性股関節症をお持ちの方で、外来リハビリテーションが処方されていない方、また医療保険での算定日数の影響により外来リハビリテーションが終了されている方、外来リハビリテーションと並行してリハビリテーションの実施をご希望される方に対して、変形性股関節症をお持ちの股関節に対して最適と考えられる施術・コンディショニングをご提案しています。
ご興味のある方は、ホームページまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
理学療法士 保健医療科学修士号 認定理学療法士(運動器・脳卒中)
Certified Mulligan Practitioner(CMP) / マリガンコンセプト認定理学療法士
LSVT®BIG認定セラピスト BFJ公認野球指導者 基礎I U-15
津田 泰志