新年度の学校健診で「側弯症の疑い」と言われたら

新年度の学校健診で「側弯症の疑い」と言われたら

〜ご家庭でできる、シュロス法による安心のケア〜

春の健診シーズン、お子さんが「側弯症の疑いあり」と診断され、整形外科で「しばらく経過を見ましょう」と言われたご家族も少なくないかと思います。

「このまま様子を見ていて大丈夫なのか…」
「何かしてあげられることはないだろうか」
そんなお気持ちで日々を過ごしておられる方もいらっしゃることでしょう。

こうした時期にこそ、ご家庭で前向きに取り組める方法があります。
それが**「シュロス法側弯体操」**です。

シュロス法とは

ドイツ発祥の「シュロス法」は、側弯症の進行予防・改善を目的とした運動療法で、背骨の歪みを3次元的にとらえ、呼吸や姿勢のコントロールによって整える方法です。

専門のセラピストが側弯のタイプに応じた個別指導を行い、お子さまの身体に合わせた最適な体操を提案します。
日々の生活に取り入れられるよう、ご家庭でも無理なく継続できるサポート体制が整っています。

タイプ別の体操指導

側弯症にはいくつかのタイプがあり、カーブの位置や方向によって適した体操が異なります。
たとえば:

  • 胸椎にカーブがある場合
  • 腰椎に影響が出ている場合
  • 二重湾曲型など、複合タイプ など

シュロス法のセラピストは、このような違いを見極めた上で、お子さまに最も合った運動を丁寧に指導します。
ご自宅での実践方法についても具体的にお伝えします。

日常生活・運動時の注意点

体操に加えて、日々の姿勢や習慣も重要です。以下の点を意識してみてください。

  • 長時間の同じ姿勢を避ける(30分に一度、軽く姿勢を変えるなど)
  • 重い荷物は片側に偏らないように持つ
  • 部活動や運動も原則OKですが、「ひねる・反る」動きには注意が必要です
  • 寝具の見直しや、机・椅子の高さなども姿勢に影響を与える要素です

こうした配慮で、体にかかる負担を減らし、体操の効果を高めることができます。

経過観察中に見逃したくないポイント

経過観察といっても、ただ待つだけではありません。日々の変化を見守る姿勢が大切です。

チェックの目安としては:

  • 肩の高さやウエストラインに左右差が出ていないか
  • 前かがみになった時に、背中の片側が盛り上がっていないか
  • 歩き方や立ち姿に変化が見られないか

気になる点があれば、速やかに専門医やセラピストに相談してください。
些細な変化も、早期発見・早期対応に繋がります。

最後に

お子さまの姿勢の変化に不安を感じられるお気持ちは、当然のことです。
でも、「何もできない」ということはありません。

専門的な知識とサポートのもと、今できることを一つずつ丁寧に続けていくことで、未来は変わります。

私たちは、ご家族の伴走者として、お子さまの健康を支えるお手伝いをしてまいります。 どうか、一人で悩まずに、ご相談ください(理学療法士 シュロス法側弯セラピスト 大田)


東京慈恵医科大学病院E棟2階 フィジオセンター

お問い合わせ先:info@physiocenter.jp

電話:03-6402-7755

理学療法士、ドイツ公認シュロス側弯症セラピスト:大田

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