「歩くと膝が内側に入る」「脚のラインが気になる」
そんなお悩みの背景には、単なる見た目の問題ではなく、身体全体のアライメントの崩れが隠れていることが少なくありません。
特にX脚(外反膝)の方に多く見られる特徴として、以下のような骨格的・筋機能的な問題が挙げられます:
【X脚に関わる主な身体機能の問題】
- 骨盤の前傾による下肢アライメントの崩れ
→ 骨盤が前方に傾くことで、大腿骨が内旋・膝が内側に入る姿勢が助長されます。 - 体幹筋(腹部・腰部深層筋群)の筋力低下
→ コアの安定性が低下すると、股関節〜膝〜足部までの動的アライメントが崩れやすくなります。 - 股関節周囲筋(特に外旋筋・中殿筋など)の筋力低下
→ 骨盤と大腿骨の連動性が低下し、膝の内側方向への偏位が生じやすくなります。 - 足部アーチ(特に内側縦アーチ)の低下(いわゆる偏平足)
→ 足部の安定性が失われ、過剰回内が起こることで下腿・膝への負荷が増大します。
【改善のためのアプローチ】
X脚の改善には、「見えている膝」だけに注目するのではなく、
「体幹の安定性・股関節のコントロール・足部からの支持力」を包括的に高める全身的アプローチが欠かせません。
特に以下のようなトレーニング・リハビリが有効です:
- 体幹筋の安定性向上エクササイズ(プランク・デッドバグなど)
- 股関節外旋筋・外転筋の強化(クラムシェル・サイドウォークなど)
- 足部アーチ支持筋の再教育(タオルギャザー・ドームエクササイズなど)
- 全身を連動させた動的アライメント修正(スクワット・ランジの再学習)
【ご相談ください】
X脚傾向を放置すると、将来的な膝関節への負担(変形性膝関節症)や、スポーツ動作時のパフォーマンス低下・ケガのリスク増大にもつながる可能性があります。
「もしかして私も…?」と気になる方は、将来的にも変形性膝関節症(外反膝)の予防のためにも、ぜひ一度、足部と姿勢評価に特化した理学療法士にご相談ください。
フィジオセンター 足(脚)専門理学療法士・大田が、
個々の姿勢・動作特性に合わせたオーダーメイドのコンディショニング指導を行います。
東京慈恵医科大学病院E棟2階 フィジオセンター
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電話:03-6402-7755
理学療法士:大田(シュロス側弯症セラピスト)