学校健診(側弯健診)で「側弯症の疑いがあるため、整形外科を受診してください」と案内され、医療機関を受診したところ、「側弯症」と診断され、「経過観察」として半年後の再診を勧められたというご相談を、多くの保護者の方からいただいております。
このような場合、
- そのまま何もせずに半年待ってよいのか
- この間に悪化してしまうのではないか
- 自宅でできる対応はないのか
といった不安を抱える方が少なくありません。
結論から申し上げますと、「経過観察」は「何もせずに待つこと」とは異なります。
むしろ、進行を抑えるためにできることがいくつも存在します。
当センターでのご対応内容
経過観察期間中に行えるサポートとして、当センターでは以下の内容をご提供しております:
- 姿勢の評価
肩や腰の高さ、骨盤の位置、背骨の湾曲・回旋の有無などを丁寧に確認いたします。 - 日常姿勢の確認
学習時の座り方や、通学時の荷物の持ち方など、日常の動作習慣をチェックいたします。 - 運動時の姿勢・動作の傾向把握
スポーツ活動などに見られる、姿勢の崩れや特定の動作パターンを分析します。 - 筋力評価
特に体幹部の筋力は側弯の進行に大きく関係するため、重点的に確認を行います。 - 柔軟性の確認
左右の筋肉のバランスを評価し、偏りがないかを確認します。 - 側弯タイプ別の運動指導
低学年のお子様には日常的に取り組みやすい体操を、
高学年以降のお子様には「シュロス法(Schroth Method)」を中心に、個別に適した運動をご指導いたします。
経過観察期間は“見守る”だけではなく、“予防と対応”の大切な時期です
成長期のお子様は、わずかな姿勢の癖や筋力のアンバランスが側弯の進行に影響を及ぼすことがあります。したがって、経過観察中の過ごし方がその後の状態に大きく関わってくる可能性があります。
少しでも不安を感じられている方は、どうぞお気軽に当センターまでご相談ください。専門的な視点から、今できる最適なサポートをご提案いたします。
東京慈恵医科大学病院E棟2階 フィジオセンター
お問い合わせ先:info@physiocenter.jp
電話:03-6402-7755
理学療法士:大田(シュロス側弯症セラピスト)